年越し

2/5

408人が本棚に入れています
本棚に追加
/165ページ
身体に大翔の名残はあったが、今日姉が退院してくる。 私は姉の布団を干し、部屋に風を入れた。 真冬の冷たい風がとおり抜けた。 主が留守にしていた部屋は、どことなく淋しげに感じた。 私は花屋に走り、姉の部屋に花を飾った。 華やぐ姉の部屋。 布団を取り込み満足気に部屋を見渡した。 「ただいま~。」 姉の元気な声が響いた。
/165ページ

最初のコメントを投稿しよう!

408人が本棚に入れています
本棚に追加