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「お帰りなさい。」
私は笑顔で姉をむかえた。
「やっぱり家はいいね。」
姉は懐かしそうに我が家を見渡した。
「今日は夕飯すき焼きだよ~お母さんお肉奮発したんだよ!」
私ははしゃいでいた。
「楽しみ~あれっ?お父さんは?」
「夕方には帰るって出掛けたよ!」
「ふ~ん。」
姉は何となく淋しそうだった。
「真子、部屋で休んでなさい。」
母が心配して声をかけた。
「え~っ!もう少しいいでしょ?」
昔なら有り得ない姉の言葉。
「真子!」
母が一喝。
肩をすくめ私を見る。
「私も部屋に行くよ!」
私がなだめると姉は頷いた。
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