年越し

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姉は部屋にはいると声をあげた。 「可愛い~花飾ってある……もしかして希望が飾ってくれたの?」 私は頷いた。 「ありがとう。」 姉はとても嬉しそうだった。 その後、たわいもない会話を楽しんだ。 いつの間にか姉は眠っていた。 私はそっと部屋を出て、お節料理を作る母の手伝いをした。 「お父さん遅いね…」 母はニコニコ笑っていた。 「何?意味深な笑いだよ?」 母の顔を覗きこんだ。 「なんでもないよ!」 母は煮物の味見をしながらごまかした。 「ただいま!」 父帰宅。 大きな荷物を両手に抱え、寝室へ。 …お姉ちゃんへのプレゼントだな… 私は確信した。 前の私なら、又お姉ちゃんだけ…そうひがんでいただろう… 今は姉の喜ぶ顔を早く見たいと思える。そんな自分が嬉しかった。
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