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朝目覚めると姉が隣にいた。
そう、昨晩遅くまで話し込んでいた私達。
同じベットで寝たのは初めてだった。
私は姉を起こさないようにそっと部屋を出て、下におりた。
既にお節がテーブルに並べられていた。
「真子を起こして来て。」
母をみると、着物を着ていた。
「お母さん綺麗~」
母は最高の笑顔で私を見た。
姉を起こして下におりた。
父までも着物を着ていた。
姉が下におりてきた。
母が姉を手招きした。
「なぁに?」
「着物着せてあげるから。」
「えっ?着物なんてあった?」
驚く姉を父は嬉しそうに見つめていた。
…昨日の買い物は、お姉ちゃんの着物だったんだ…
私は少しだけ淋しかった。
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