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今日は試合。
姉は応援に行くと張り切っていたが、熱が出て断念した。
「ペア優勝がんばれ!」
姉の声援を胸に会場に向かった。
寒い体育館。
姉が来なくて正解だと思った。
大翔をさがすと、他校の女子生徒に囲まれていた。
ますます素敵になる大翔。
「旦那モテモテだね~」
加奈がからかう。
「私が彼女って知ったら、あの子達びっくりするよね…」
つい愚痴る。
「自信持ちなよね~神崎君希望にベタ惚れなんだからさ!」
加奈がはげましてくれる。
「ところで~もう二人はエッチしたの?」
突然加奈が聞いてきた。
「ハァッ?試合前にそんな話しするかぁ~?」
私は声をあげた。
「その様子じゃまだね?」
自信満々の加奈。
「そっちこそどうなのよ?」
私は加奈を悪戯に刺激した。
「彼…結構うまいよ…」
頬を赤らめて白状した。
「大翔も…」
つい口が滑る。
「なんだ~してるんだ!」
加奈はニタッと笑った。
私は苦笑いした。
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