再び

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加奈のおかげ?で緊張がとれ、私は夏の大会に続き優勝をした。 大翔の応援にむかった私に、 「若槻、ちょっと頼まれてくれないか!」 顧問の悪魔の声が… 大翔のコートのまわりは黄色い声援が取り巻いていた。 まるで見えない… やっと駆け付けた時には試合は終わっていた。 大翔の圧勝! 大翔が私に駆け寄りピースサインをする。 私は大翔の頭を撫でた。 「え~っ!あれが彼女~?」 悲鳴に近い声が響いた。 大翔は私の気持ちを察したのか、まわりの女子に言った。 「こいつの事悪く言ったら許さないから!」 静まり返る女子達。 私は嬉しい気持ちでいっぱいだった。 もっと大翔に相応しい人になろう! 前向きな私がいた。
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