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母に姉の気持ちを伝えた。
先生に相談してみると母は言ったが…無理だとわかっていた。
元気になったとはいえ、自力で歩くのもやっとだ。
何時間も車に揺られ、海へ行くなんて、無謀な事だった。
ところが、容態がいい事もあり、一泊で外泊許可が出たのだ。
父は急いで以前に行ったホテルに予約をとった。
ゴールデンウイーク最終日なら予約はとれるが、満室で無理との事。
それでも…
「行きましょうあなた!」
母の力強い一言で、予約をとった。
勿論私は学校を休んで行く事になる。
…これが最後だから?…
不安が私を襲った。
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