海へ

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車椅子の移動になる為、父にはかなりの負担がかかる。 そんな時、母が提案した。 「神崎君も連れて行けないかしら。」 この意見には父も私も驚いた。 学校を休ませて、我が家の旅行に連れていくなんて…非常識過ぎる。 私は何かが母をおかしくしていると心配になった。 そんな心配をよそに、大翔の自宅に電話をする母。 私は電話を切った。 「私が大翔にまず聞いてみるから…」 そう言って部屋に携帯をとりに行った。 その後を、母がおってきた。 「希望、お願いだから…真子の夢を叶えてあげて…」 そう言うと泣き出した。
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