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私はバドミントンでの実力が認められ、私立の名門に推薦をすすめられた。
だが、ある晩両親の会話を聞いてしまった。
「さすがに二人私立はきついな…でも、希望が行きたいなら行かせてあげよう。」
頷く母。
私は悩んでいた。
同じ部員の加奈が受けたいと言う県立の高校の見学に付き合った私。その高校は、バドミントン部のレベルは決して高くはなかった。でも、校風は悪くないと評判だった。
当然体育館も覗いた。
シャトルを打つ、心地良い音に足が速まる。
体育館を覗くと、綺麗に舞う一人の男子生徒に私の目はくぎづけになった。
「うっわ~」
加奈も見とれていた。
私は推薦を断り、その高校に進学を希望した。
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