セカンドラブ

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「県大会で見かけた。確か……若槻だよな?」 私は頷いた。 「よかったじゃん姉貴!今年は団体戦いいとこ行くかもよ!」 「うるさい!さっさと出てけ!」 一喝された大翔は部室を去った。 「ごめんね。あれ弟なの…くそ生意気でムカつくけど、何がいいのか、弟目当ての女子入部者が多くて。でも貴女達は大丈夫そうね。」 先輩達は顔を見合わせ頷きあった。 「あらためて宜しくね。私は部長の梶原八重子です。」 握手を求められ恐縮しながら右手を出した。 それぞれの先輩達が皆優しく話し掛けてくれた。 「副部長の奈美よ!弟がごめんね~。」 第一印象のきつさはわざとだったのだろう。とても優しい先輩だった。 「練習は明日から来る?正式入部は来週からになるけど。」 私達は明日から出ると言って部室を後にした。
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