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「鈍感だからね…希望は。」
私は姉と違って色黒で、姉の綺麗なストレートヘアーと対象的なくせっ毛で、目は無駄に大きくて…
姉とは違うから…駄目なんだ。
加奈にぶちまけた。
「確かに希望のお姉さん綺麗だけど、人それぞれじゃない?もっと自信もちなよ!」
加奈の言葉に涙がでてきた。
私は自分を認めて欲しかった。
両親の気持ちはいつも姉に向いているような気がしている。
姉はどこか遠慮がちで、私がどんなにきつい事を言っても黙って我慢している。
家族なのに、なんかみんな遠慮してるような…
その理由がわかるのはずっと先の話し。
私は加奈に感謝して、その日は別れた。
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