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次の日教室に入ると私の席の隣に大翔が座っていた。
「よっ!希望!」
名前を呼び捨てにされた。
女子の視線が痛い。
「今日から部活出るんだ!」
私のラケットケースを指さした。
「あっ、うん」
つい頷いた。
「よしっ、ハンデやるから試合しよう!俺が勝ったら彼女になれよ!」
爆弾発言にざわめきだつ女子。
「ムッ無理に決まってるじゃない!そんな勝負お断り!」
むきになってしまった。
「じゃあ、おれから一点とれよ!それならいいだろ?」
さすがにラブゲームで負けるとは思わなかったが…
「黙ってるなら決定!楽しみだな~。」
大翔はニコニコしていた。
私は大翔のファンに睨まれている事に、げんなりしていた。
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