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まだ授業はない。
半日で下校になった。
私は加奈とお弁当を食べていた。
そこに、クラスメートの女子が数人よってきた。
「若槻さん。」
冷たい声に視線を上げた。
「何?」
強気なら負けない!
私は目を反らさず見返した。
次の瞬間肩を掴まれた。
左手にはお弁当、右手にはオハシを持ったままの私は抵抗出来なかった。
「ちょっと何?」
加奈が声をあげた。
「負けないで!絶対一点取って!」
予想外の展開に力が抜けた。
「えっ、と…試合の事だよね?」
何とか切り出す私。
「うん。」
以外にも素直な彼女。
「勿論頑張るけど。」
私の言葉に、
「応援するからね!」
そう言って去って行った。
加奈に事情を説明すると、
「なんだ~それ!いくら男子でも、希望とラブゲームは無理だと思うよ!」
加奈の言葉に私も頷いた。
「絶対一点とってやる!」
私は残りのお弁当をかきこんだ。
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