セカンドラブ

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まだ誰も居ない体育館に足を踏み入れた。 用具室からポールを運びネットを張った。 「加奈!アップ付き合って!」 私と加奈は久々にシャトルを打ち続けた。 そんな私を優しい目で見つめている大翔の存在に全く気付かなかった。 「相変わらずいい動きしてるな!」 そう言いながら大翔が入って来た。 「アップするなら付き合うけど。」 私は一応聞いた。 「いや!ストレッチだけしたら始めよ!」 余裕をみせる大翔。 いつの間にかさっきのクラスメートが見に来ていた。 「始めるか。」 コートに立つ大翔はやはり素敵だった。 …付き合ってって本気なの?… 私は正直嬉しかったのだ。でも意地を張ってしまった。一点も取れないとは思わない。でも…彼女になれない訳で… 今更迷いが出てきた。 「加奈ちゃん主審と線審お願いね。」 大翔に言われ加奈は頬を染めて頷く。 「ラブオールプレイ!」 加奈の声に我にかえった。 大翔のサーブ! 私は夢中でシャトルを追った。
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