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ファミレスに入り、私はハンバーグ、大翔は焼肉とハンバーグのセットを頼んだ。
考えてみたら、部活ばっかりで、まともなデートをしていない私達。
向き合って食事するのはこの日が初めてだった。
「なんか緊張しちゃうな。」
私は真っすぐに大翔を見れない。
「俺も、緊張してるかも!」
そう言ってるそばから、私の隣に座って来た。
「隣の方がいいよな!」
腕が触れ合う。
それだけでドキドキする。
料理を運んで来たウェイトレスが少し呆れた顔をしながら料理を置いた。
私達は隣り合ったまま空腹を満たした。
そのあとゲーセンに行ってプリクラを撮った。
お互いの携帯に貼る。
楽しかった。
大翔は日に焼けて出会った頃よりたくましく見えた。
不釣り合いが増したけど、それでも大翔は私を大切にしてくれた。
幸せ過ぎて、今何が起こっているのかなんて、考えもしなかった。
帰り道公園に寄り道した。
ベンチに座りたわいもない話をした。
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