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姉の病室の前…
ノックをすると、母の声で返事が聞こえた。私は緊張していた。
「お姉ちゃん久しぶり~」
わざと元気よく言いながら顔を出した。
「あら、希望来てくれたの。」
母は私に言った。
姉もにっこり笑った。
「あのね、その~もう一人居るんだけど。」
私はなかなか大翔を紹介出来ないでいた。
その時、
「初めまして、神崎大翔です。」
大翔が自分から病室に入り挨拶をした。
母は目を丸くして大翔を見た。
「お友達……?」
私に視線を向けながら母が聞いた。
「部活の、仲間」
そこまで言いかけやめた。
「違うよ。私の彼氏。」
言ってから顔が赤くなるのがわかった。
姉をみると、私に向かってピースをしていた。
母は驚きながらも、大翔を快く招き入れてくれた。
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