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今日は試合。
私は気合いを入れ試合に臨んだ。
多少苦戦はしたが、決勝までこぎづけた。
相手は私より背も高く、強そうだった。
「楽勝かもね。」
聞こえてしまった相手の会話。
私の闘志に火が着いた。
だてに大翔に練習付き合って貰っていた訳じゃない。体格差なんて問題ないよ!
私の体力なめるなよ!
試合が始まった。
みんなの応援が嬉しかった。
負けない!負けない!負けない!
私は緊張する事なくプレイを楽しんだ。
相手のスマッシュも、大翔のスマッシュに比べたら楽に返せる。
粘る私に相手は焦り、ミスを連発した。
思いの外楽に私は勝つ事が出来た。
「希望おめでと~。」
加奈が抱き着いて来た。
「大翔は?まだ試合やってる?」
流れる汗を拭きながら加奈に尋ねた。
「相手にならないよ!」
涼しい顔をした大翔が私に近づいて来た。
「揃って優勝だね!」
私は大翔に笑いかけた。
「いい顔だな!惚れ直すよ!」
皆が居るのに平気で言う。
私は恥ずかしくてタオルで顔を隠した。
周りに冷やかされながらも、本当に幸せを感じていた。
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