序章

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リュミエール様は私と1番相性の高い守護聖様だった。 だけど、女王候補試験なんて初めてで、しかも後々は宇宙を司る試験に自分が選ばれるなんて思ってもいなくて、私は惑星の育成と資質管理に一生懸命になっていた。   朝から晩まで守護聖様達の間を試験に夢中になって奔走する日々。   日曜の守護聖様達からのお誘いも、私はこの宇宙のことや試験のことを少しでも知ることに夢中になって、守護聖様達とただ何気ない話で笑うことすら忘れていたのだ。     試験に勝ちたかったわけではない。 ただ、夢中になっていただけ。   女王になりたかったわけじゃない。 無論なりたくないわけではないけれども、候補という降って湧いた宿命に奔走していただけ。     ただ…… それだけ。
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