若き戦士たちよ

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「誰っ……」 「落ち着け、美智子。」 うろたえる美智子を背に庇いながら、透は魔物たちから一気に距離をあける。 そして油断なく辺りを見渡した。 「今のは……」 「あっ―――」 警戒している透の背後から顔を出したかと思うと、美智子がなんとも気の抜けた声をだす。 そしてそのまま虚空を指差した。 その指先に促されるように、透も視線だけを移動すると――― 「あれは……」 ―――確かに、あそこには魔物たちが群がっていた。 にも関わらず、今は誰一人(?)立っていない。 その代わりに、まるで女神のような女性がたおやかに立っていた。 美しい金髪は腰辺りまで波打ち、ノースリーブの白いワンピースが風に揺れる。 足元はその金髪同様黄金に輝くサンダルに、細い手首にはいくつもの黄金のアクセサリーが涼やかに存在を主張する。 .
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