お仕置きさ……

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そしてそのまま足早に自分の部屋に向かうと、素早く執事服に着替える。 愛用の手帳を内ポケットに突っ込み、重量感のある鍵束を腰にくくりつけた。 いつ何時来訪者があるかわからないので、洗面所で軽く髪を整える。 「……よし。」 鷹夜は気合いを入れるように呟くと、直ぐさま部屋を出る。 そして螺旋階段をおりて大理石のエントランスを横切ると、別棟に続く扉を開いて長々と続く廊下を歩いていく。 「えぇっと、確か……」 鷹夜はこの広い屋敷の全見取り図を頭に浮かべながら、扉を一つ一つ確認しながら歩いていく。 それもそのはず。 この別棟は使用人の休憩室であったり物置であったりするため、あまり鷹夜はここに足を運ばないのだ。 そんなことをつらつらと考えながら歩いていると、ようやく目的の角部屋前にたどり着いた。 「ここですね。」 念のためもう一度見取り図を頭に浮かべ、核心をもって3回ノックする。 すると数秒たってから、中からほわんとした声が響いた。 .
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