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ホウホケキョ♪
クリアな声が響きわたる。淡いけど透き通った青春のような色をした空だ。
俺の胸中は、希望が優先され、ただひたすらドキドキしているようだが、影ではきっと不安も持っているだろう。
「いってきます。」
新しい制服を身にまとい、玄関で手をふる弟に向かって笑顔した。
これから通うことになる高校は、里渕第一高校。商店街を抜けて、右側の丘の上、見晴らしのいいところらしい。わりと近いので、歩きで十分だ。
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