まっすぐ見つめて

走り出す

「なんでだよ。俺には、よく分からないけど…辞めるって…ずっと続けてきたんだろ！」
「そうだよ。ずっとずっと続けてたんだ。そしてこれからも、続けようと思ってたさ。」
「じゃあ…なんでさ。なんで辞めるのさ。」

「それはここに来たからだよ。里一に入学したからだよ。」
「えっ？」
「ここには、弓道部が無いんだ。本当は里ニに行きたかったさ。里ニの弓道部なら全国レベルだし。」