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私が話に夢中になってるうちに…優斗はすっかり食べ終わってしまった。
私『早いねっ!!足りないんじゃないの!?』
優斗『大丈夫だよっ。』
私『つうか…遊ぶ金はどうしてんの?バイトでもしてんの?』
優斗『なぁんもしてねぇよ。足りなくなったらおかんから貰えばいいしっ。』
私『おかんもよくこんなチャラチャラした奴に金やるね!!』
優斗『【金よこせっ!!】ってちょっとおどせば…すぐ出してくれっから。』
ヘラヘラしながら平然と喋る優斗が許せなかった。
私はフォークを置き優斗を見据えた。
私『……最低。マジで見損なったよ。
いや、最初からいいやつだと思ってた訳じゃないけど……
最低限…親は大事にしようよ。
結局どんなにイキがったって、親から金貰って…親に食わせてもらって…
優斗のパンツだって、お母さんが毎日洗ってくれてんでしょっ。
そんなんでイキがってたって…ダサイだけだよっ!!
本当に最低!!
見た目はチャラチャラしてるけど…もう少しまともな奴だと思ってた!!』
そう言って私は、
キョトンとしている優斗を睨みつけた。
会って2度目の私は偉そうに優斗に説教した。
でも優斗は、私の目を見てちゃんと話を聞いてくれた。
優斗『……そうだな。』
そう言う優斗の顔は本当に素直で…
私の言葉が優斗の心に届いたんだなって思って嬉しかった。
私『まぁ私だって…
高校卒業して、親元離れてみて…やっと親の有り難みが分かったから言える言葉だけどね。』
優斗『うん。でも華恋の言う通りだと思うよ。』
そう言って優斗は…少し寂しそうな顔をした。
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