†出会い†

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5月中旬…… 東京で暮らし始めて1か月半がたっていた。 昼間バイトしてるケーキ屋サンにも、夜働いてる店にもたくさんの女の子が居たけど…… 友達って呼べる人はまだいなかった。 知り合う男の人達も…何度か会えばそれっきりだし……。 この広い街で…… 唯一、友達と言えるのは優斗だけだった。 家も近いらしく… 電話すればいつでも来てくれた。 私はいつも優斗の事バカにして、いじめてばかりだったけど…… 私にとっては、友達の証だった。 最高の愛情表現だった。 だって…… あの頃の私は、冗談言ったり、カラかったりできる相手…… いなかったもん。 優斗以外に、素の自分出せる相手…… いなかったもん。
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