~始まりの朝~

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朝7時にセットしておいた目覚まし時計のアラームが、俺の部屋中にうるさく響きわたる。 「……もう朝か……」 まだ開ききっていない目を擦りながら、ゆっくりとベッドから起き上がり、俺は大きな欠伸をした……。 名前は日比野 龍一。 現在高校1年生……と言っても、正式には『今日から』なることになる。 そう、今日は高校生活への第一歩。入学式が行われる日。 寝起きがすごく悪い俺だが、今日だけは特別だ。 俺は瞬時に6個の目覚まし時計の位置を把握して、全てのアラームを止めた。 「わざわざ6個もセットしたかいがあったな……」 しかも一つ一つが凄まじい音を放つから、これでもう朝はバッチリ。 ……え?近所迷惑にならないかって? 気にしたら負けだ。
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