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夜中に老け込む人気のない町、ダーク。
いかにも妖しい雰囲気を漂わせる薄暗い月と雲。
その月を見つめながら自分の仕事をこなす魔女、デフ。
「今宵も私に似て美しい月だな、カナヤ。」
カナヤはデフの側に仕える黒猫。
夜は魔女に仕える猫の姿になり、昼は人間の姿になりデフの代わりに町へと仕事に出る。
「デフ様。1人、気になる人間を発見しました。名前はキリマ。性別は男。発見した場所はこの町の少し離れたユリート町です。おそらく彼はユリートに在住されてるのではないかと…」
さすが魔女に仕える者。
仕事の内容を次々に話してくれる。
デフは不気味に笑う。
「カナヤ。それでは今からその小僧のところへ参ろうか。」
「はい、デフ様。」
不気味で不思議な町ダーク。
ダークに住む魔女と黒猫は一瞬の内に姿を消した。
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