運命のある国

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  誰もそのことを疑わなかった。   そして人々は、宣告された『運命』に従って生きた。   どんなに暗い『運命』だろうと、どんなに悲しい『運命』だろうと、『運命』だから仕方がないと言って受け入れた。   誰も『運命』に抗うことを知らなかった。   いや、知っていたものもいたかもしれない。   だが、その者たちもやはり、『運命』に飲み込まれていった。
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