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「おはよう♪」
「・・・・・・・・・」
あの女だけはいつも私に関わりに来る。私は一人でいいのに…。
「ねぇ、昨日のドラマ見た?」
「・・・・・・別に・・・」
「・・・・・・」
大概はここで終わるのにアイツは
「ねぇねぇ」
としつこくも話しかけてくる。
「・・・。何?」
「君さ~、空好き?」
「・・・え?」
「だっていっつも空見てるでしょ」
「・・・嫌いじゃないけど…。」
「じゃあもっといい場所で見よう!」
そう言って私の腕を掴んで屋上まで行く。
「ほら!!見て!」
「うわぁ~」
何故かその日にみた空は涙が出るくらい綺麗に見えた。
「ね、綺麗でしょ♪」
「・・・うん・・・・・・」
「これからも毎日見ようね♪」
「へ!?」
「だって一人で見るよりずっと綺麗でしょ!こんなことってでっかい奇跡っしょ♪」
「・・・・・・かっ勝手にすれば・・・」
私は思わずそういってしまった。
「だだいま・・・」
って言っても誰も居ないものね。言っても仕方ないか…。・・・寂しいなんて思ったの初めてかも…。その時私の目から涙がこぼれ落ちた。どうして涙なんかでるの?何か私おかしい!!でも・・・少し嬉しい…のかな?
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