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氷也は真剣な顔つきで話し出した。
「あいつらは一度死んだ奴に取り憑いて、そいつを意のままに操れるんだ。それが例え犬だろうが鳥だろうが人間でもな……」
白はその話しを聞くと息をのみながら聞いた。
「と、取り憑くって何が……」
「悪霊がだ!」
「あ、悪霊って実在すんの!?」
白が言うのも仕方がない。悪霊や霊などは存在しないと考えていたからだ。
白の言葉に対して氷也は少し呆れたような顔をした。その後に続いて言った。
「――あのな~、実在するから実際にあんなのがいるんだろ?」
「あっ!!そういえばそうだった!!」
白は今思い出したかのような顔をした。氷也は気にしないようにした。
「話しを続けるぞ。……奴らは死んだ後も何らかの想いが残っている奴に取り憑くんだ。……憎しみ、悲しみ、怒り、絶望……。そう言う負の感情が奴らを寄せ付けるんだ」
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