浮気・ダメ・絶対

3/7
前へ
/44ページ
次へ
もはや痛すぎて見ていられません。 「…ゆっくり、話を、聞かせて、もらおうか?」 にじにじと詰め寄るその姿、正に獲物を狩る獣の如し。 体制はムエタイの構え。 そうです、国防省の中枢頭脳なのでなかなか戦う姿がお目にかかれませんが、ロードナイト、彼も相当な腕の持ち主。 「ハァッ」 「ッぅおぁっ!」 下段から上段に繰り出された蹴りはデュナスの髪を掠める。 デュナスも器用に軌道を読んで、ギリギリの位置で交すが、国防省一の機動力を誇るロードナイトの足技は防ぐだけで精一杯。 「こりゃ終わった後は掃除かな…」 「この間ダス○ンからよく血の落ちる洗濯洗剤を頂いたんですが…使う機会があって何よりです」 上司の後拭いは部下の役目。 文句は同僚に言いましょう、優しく受け止めてくれるかも知れません。
/44ページ

最初のコメントを投稿しよう!

30人が本棚に入れています
本棚に追加