告白

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        「あ、あの」       その日は朝からじとじと雨が降り、ついでに生理になって。 最悪な一日。 そんな日の学校の帰り道、最寄りの駅で電車をジットリした目つきで待っていた私に、後ろから恐る恐る声がかかった。 (……誰だよ) 真後ろからだったので振り返りながら、自分に声がかかったのかまず確認した。 「あのぅ」 同じ高校の制服を着た男が、私を見下ろしている。 (…私見て言ってるね、この人) 心の中で呟いて、怪訝な目つきで返事をする。 「…………なんですか?」
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