‡†ハートの国へ†‡

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アリスは、オレが混乱しているのにもかかわらず、スクッと立ち上がり服に付いた汚れを軽く払った。 そして、オレの右手をとりしっかりと握った。 『なっ・・・!?』 オレは、突然のことに思わず頬を紅く染めてしまった。 隣にいるのは紛れもなく、肌が雪のように白く、長い艶やかな黒髪をもったオレよりもやや低い女の子なのだから・・・。 そんなオレには、気付かずにアリスは、小さな声で何かを真剣につぶやいていた。 正直、気付かれなくてよかった。 アリスがオレが紅くなっていたと気付いたら、また、足が飛んでくるだろうから。  
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