7人が本棚に入れています
本棚に追加
/60ページ
アリスが何かをつぶやくのをやめた。
すると、オレたちの目の前の地面が目が眩むほど強く赤く輝いた。
そして、ゆっくりと地面の中から浮かび上がるようにして赤と黒の市松模様柄の両開き扉が現われた。
『なっ、なんだコレ!?』
オレは、答えを求めるように隣にいるアリスを見た。しかし、アリスは、オレの視線に気付くことなく扉に手をかけた。
そして、アリスは、思いっきり扉を開いた。
中からあふれる赤い光がオレたちを包み込んだ。
オレは、待っていたんだ・・・。
コノつまらない世界から連れ出してくれるダレかを・・・。
たとえ、それがどんな形であっても・・・・・・。
最初のコメントを投稿しよう!