6688人が本棚に入れています
本棚に追加
この瞬間から、光景が一変した。
悲鳴があがり、ノロノロ歩いていた人達がドアに走りだす。
中には現状飲み込めずオロオロする人もいる。
「開けろっ!開けてくれっ!」
力いっぱいにドアを叩く男達。
俺は、そんな光景も目に入っていなかった。
アナウンスの内容が理解できないでいた。
ただ、でくの坊のように立ち尽くしていた。
というか、今、自分が立っているのかどうかすらわからなかった。
俺は、頭の中が白いながらも、もう一度アナウンスの声を思い出した。
最初のコメントを投稿しよう!