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この瞬間から、光景が一変した。 悲鳴があがり、ノロノロ歩いていた人達がドアに走りだす。 中には現状飲み込めずオロオロする人もいる。 「開けろっ!開けてくれっ!」 力いっぱいにドアを叩く男達。 俺は、そんな光景も目に入っていなかった。 アナウンスの内容が理解できないでいた。 ただ、でくの坊のように立ち尽くしていた。 というか、今、自分が立っているのかどうかすらわからなかった。 俺は、頭の中が白いながらも、もう一度アナウンスの声を思い出した。
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