6688人が本棚に入れています
本棚に追加
大貴が…
大貴に爆弾だと?
俺は我に帰り窓を叩く。
今すぐ、今すぐ大貴の元へいかなければ…。
もう100万なんていらない。
大貴と帰ろう。
俺は、思いきり叫びに近い大声をだした。
「おい。どっかで見てんだろう!!もう、モニターは辞める!金なんていらない!
大貴を…大貴を返してくれっっ!!!!」
俺は、震えていた。
頭では、まだ、この状況を把握しきれていないのに体は恐怖を覚え始めていた。
膝が震え、嫌な汗が背中を伝う。
「うゎぁぁん。」
大貴の泣き声だ。
親というのは不思議だ。自分の子供の泣き声はすぐ耳に入る。
最初のコメントを投稿しよう!