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大貴が泣き出した。 慣れない場所で1人きり。 きっと、俺を探してる。 小さな顔いっぱいに口を開けて、泣き叫ぶ。 涙でくしゃくしゃになりそれでも、パニックになっている人々とともに走る回る。 大貴は年の割には大きい方だが、この集団中では、誰が3才児かすぐに分かる。 「く…来るなぁ!」 誰かが、大貴にむかって怒鳴った。 大貴に視線が集中する。
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