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「とお…たん?どっか痛い、痛いの?」 大貴は今の現状を把握していないにしろ自分の事で一杯なはずだ…。 それなのに……。 「だぁいじょぉぶ。だぁいじょぉぶなの。」 そう言うと俺の頬をすりすりした。 大貴……。 俺の息子でいてくれてありがとう。 ごめんな…。 ほとんど周りが見えない。 限界が来たんだ。 ごめんな…。 大貴…。最後まで大貴といたかったけど、父さん先に逝かなきゃいけないみた…い……だ……。 爆破まで 残り…… 1秒……………。
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