-4-[少女]

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「それが俺の服か?」  さっき見せてくれたチェック柄の深い赤と黒色のYシャツに、ダークブラウン色の上着と同じ色のスラックス…。さらにはインナーに靴下まで用意をしてくれた。 「ありがとう。用意してくれて」  木風が重そうに持っていた服を一着一着預かった。  全て持ってみると以外と重く、両手で持っていないと支えてられない。  そんな俺を見て、木風は心配そうに俺を見上げていた。 「大丈夫だ… ベッドの部屋借りるよ…」  俺はゆっくりと部屋に向かった。    トタトタトタ…    軽快な足音をたて木風が先回りをすると、扉を開けてくれた。 「悪いな」  俺はゆっくりと部屋に戻った…。     「……あのさ……」 「……………?」  中に入り着替えようと思った時だ。  今まで不自然だとは思わなかったのだが…。 「なんで木風も入ってきたんだ?」  それが当たり前だと言うかの様に平然と扉の前に立っていた。    …キュッキュキュ…   『お着替えを手伝わせてもらいます』 「…いや、結構だ。 一人で着替えられる」  本当は手伝って貰った方が助かるのだが…  やはり、身の回りくらい何とかしないとな。 「………」  少し残念そうな笑顔を浮かべ、ペコッとお辞儀をしてから部屋を出ていった。  俺は木風を見送ってから、ベッドの上に服を置き、崩れる様に座り込んだ。   (……さて、着替えるか)  呼吸を整え、インナーを持ち立ち上がった。
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