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そして、三年がたち今に至る…
(……今日こそ…、言うべきか……)
あれから、ずっとおかしなことが続いた。
俺の部下だった天使達は転属を命じられ、次々といなくなるし、俺以外の熾天使は皆、出張してしまい、この三年間会っていない…。
そして、なによりおかしいのは神様の命令だ…。
「全天使等に命ずる。
これより72時間いないに20人以上の魂を集めよ。
浮遊霊でも何でもよい…
とにかく集めるのだ」
こんな事…、昔の神様だったら絶対に言わなかった。
何かが変わったのか…?
「話とはなんだウェルよ」
「……………」
俺は恐る恐るひざまずいた状態で頭を上げた。
「はっ…
日頃から常々思っていたことがあります…
……その、神様……」
決意を固めた。
「…なぜ、魂集めに躍起になられているのですか?」
「………なぜだと?」
玉座の間に不穏な空気が流れた…。
「はい…
三年ほど前からです。
日に日に魂を集める数が増えているようですが…?」
息をのんだ。
「……その真意を聞いておまえはどうするきだ…?」
「……もし…、悪性だと…思われる場合…。
…天御中主神(あまのみなかぬしのしん)に報告いたします」
天御中主神とは神様と肩を並べる、もう一つの天上界の神様のこと。
向こうの神々とは面会がないが、きっと手助けはしてくれるはずだ…。
「………向こうの神を信じると言うのか…?」
言葉にずっしりとくる重みがある…。押しつぶされそうだ…。
「けしてそう言うわけではございません…
……もしもの話です」
「………だが、私を少しでも疑っていることに…」
玉座から立ち上がり、一瞬のうちに俺の目の前に現れた。
「…変わりはないようだな…!」
神々しい目を合わせた瞬間、体がまったく言うことを利かなくなった。
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