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「《チェリーボーイズ倶楽部》のメンバーが、二人もだ何て凄いじゃない。私も工藤さんに会ってみたいな」 「真理子もバンドの練習に来れば、会えるよ」 「良いの。お邪魔じゃない」 「大丈夫だよ。工藤も若くて綺麗な嫁さんを連れて来ているから」 「工藤さんの奥さんにも会った事が、あなたはあるの」 山之内義孝は、真理子に、工藤秀次郎と北原輝之が、武蔵小杉駅前で路上ライブをしているのを、見に行った話をする。 その時、工藤は妻の香織を連れて来ていた。 「一回り以上、下の嫁さんだよ」 義孝は、羨ましそうに言う。 「羨ましそうね」 「羨ましいよ。若くて綺麗な嫁さんは」 「年寄りで不細工で悪かったわね」 真理子は、義孝を軽く睨む。 翌朝、真理子が目を覚ますと、義孝は、もう出勤していた。 「昨夜は、久しぶりに話が出来たな」 真理子は、軽く欠伸をしてから、ベットから出て、身支度を始める。
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