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コロニー第三地区
地下第1研究場
白衣を着た1人の男が、ドアを開けて部屋に入ってきた。
彼の名前は、ラント博士
ラント博士は、この研究に関わってもう、半年になる。
今、思えば無理矢理連れてこられたことをとても感謝している。
こんな素晴らしい生命の研究に関わっていることが夢のようだった。
人類がまだ、発見していないとされているエイリアンの研究ができるなんて...
ラントは、部屋の真ん中にある透明なガラスを見てこう言った。
「君はまさに最高の生物だよ
もし、君が完全体なら...」
暗闇の先に黒くて大きな何かがいた。
姿は、部屋が暗くてよく分からない。
しかし、どんな鈍感な人でも怯えるような凄まじい殺気が漂っている。
ラントは今まで感じたことのない恐怖を一瞬、感じた。
いつもなら、こんなにひとぐ殺気立っていないのに今日に限ってはヤケに落ち着きがない。
さっさと仕事を終わらせてこの部屋を出ることにした。
目の前にあるスイッチを押そうとした。
だが、その瞬間、とても大きく岩のような堅い尻尾が防弾ガラスを叩き割った。
ガラスは、細かく宙を舞いラントは、身を守るためにしゃがみ体を丸くして怯えていた。
そして、ガラスが割れると同時に研究場内で警報が鳴り始めた。
ラントは立ち上がり、何かがいた先を見つめた。
その瞬間、奥から何かが飛び出しラントの悲鳴が研究場内に響いた。
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