強くなる

3/4
前へ
/6ページ
次へ
「マフィアのボスが誰か1人を愛するってのはそいつの命を危険にさらすって事だ。人質にされたり、殺されたり…」 「どうして…」 「それがファミリーの弱点になるからだ。恋人を殺され、怒りに任せて戦いに出た挙句潰されたファミリーを俺は散々見てきた。」 「………」 「もし獄寺が人質に取られたらどうする」 「助けに行くよ!当たり前だろ!」 「それで獄寺共々お前まで死んだら、ファミリーはどうなる?」 「それは…」 「マフィアのボスが誰か1人を愛するってのはそれだけリスクの大きな事なんだ。数いる女の1人だったら誰も相手になんかしねぇ。獄寺を危険な目に遭わせたくはねぇんだろ?」 「…でも…でも、イヤだよ!!」 「ツナ!!」 自分よりも長くこの世界にいるリボーン。 言ってる事も間違ってはいない。 きっとファミリーの事だけではなく獄寺の事も考えてくれている。 でも納得できなかった。 ツナは精一杯思いの丈を叫んだ。 「確かに、リボーンの言う通り大変な事かもしれない。でも、俺は獄寺君以外欲しくないよ!何かあっても獄寺君もファミリーも全部守る!!どれも無くなさいくらい強くなる!!!だから俺が愛する人は獄寺君だけだよ!!!」 夢のような話だという事はツナ自身もわかっている。
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

32人が本棚に入れています
本棚に追加