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「後から取り付けたんだってさ」
俺の《?》を見透かすように、HISASHIが答えてくれた。そして…
「…っつーかさぁ、TERUもその話、聞いてたはずだろ!アーシアンが話してた時、一緒に居たんだから。」
・・・ついでにイタイつっこみ、Thank you…
「まぁ、あんな話だからな。全部覚えとけって方が無理だよ。ましてや【記憶】が戻ってる以上、そっちの方が優先されても不思議はないさ。…テッコなら特に…」
・・・TAKURO、フォローがフォローになってない…
「もういいじゃない、その話は。アイツらに追い付かれる前に、早く進まないと。」
JIROの言葉に、俺達は改めて目の前の門、そしてその奥の、薄暗い穴を見つめた。
「ジローの言う通りだな。奴らもきっと、近くまで来てるはずだし…テッコ、開けてくれ。」
「うん、わかった…」
俺は手の中のカギをもう一度強く握りしめて、そしてそれを鍵穴に差し込んだ―――
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