《第九章》

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    重たいかと思いながら両手で押した門は、―ガシャン!―という音だけが重く、門自体はすんなり開いた。   「俺達、招かれてるみたいな感じがするな…」 何となく呟くと、 「"招待"ならいいけどね…"挑発"の方が正しいんじゃない?」とJIROが返事を返して来て。 言われた瞬間、『確かに挑発かもな』…そう感じたりもした。   それは他のメンバーも同じで、TAKUROが静かに確認をとった。 「どうする?もし引き返すなら、これが最後のチャンスになるけど。」 「オレは行く。TAKUROは引き返したいのか?」 「いや、オレは最後まで進むよ。みんなを守るために、そして結末を見届けるためにな。」「だったら、答えは一つしかないよ。トノ君も俺もテル君も、前に進む事しか考えてないんだから。」 JIROの言う通り、進むしかない。けど、なんか、空気重いなぁ… 「ごめんJIRO。俺一瞬、廻れ右しようかと…(笑)」 「?!テル君…(苦笑)」 「TERUならやりかねねーな(笑)」 「テッコ、今それ言うのは、微妙に洒落にならないかもよ…(苦笑)」 「(´∀`)アハハ… やっぱし?(苦笑)」  
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