《第九章》

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    空気、和らいだよな…うん。よしっ。 「行こう!」 俺は先頭をきって門をくぐり、後ろにHISASHI・JIRO、そして最後尾にTAKUROが続くのを確認し歩きだした。   中は、ライトで足元と前を交互に照らしながらでないと進めない程に暗かったが、記憶が道を覚えていたから、たまに後ろを振り返ってみんなを確認しながらでも、さほど時間はかからなかった。   ほの明るく青い光が見え、丸く開けた広い部屋のような場所に着いた。   「アレかぁ…」…なんて、覚えてるのに呟いてみたりして。   「だな。」 ・・・え?TAKURO? 相槌を打った声に、思わず振り返ると、そこには、やっぱり驚いてるJIROと、何かを覚ったように優しく笑いかけるTAKUROがいて。それだけじゃない。HISASHIも、ニッと笑って見せた。   これって…もしかして。  
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