《第二章》

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    こちらへ近づいてきているらしい《何か》へ向かって、オレ達は歩き始めた。先頭はテッコ、そのすぐ後にトノとジロウ、オレは最後尾から。   5分くらい歩いた辺りで、朧げだった《何か》が人影だと分かった時、4人とも一瞬ホッとした…が、すぐに違う緊張と不安が襲ってきた。   確かに人間だ。けど、なにかが微妙に違う。すごい違和感。なんだろう…古いような、それでいて懐かしいような気もするし…  違和感はもう一つ。どう見ても、女しかいないようだ。それに、みんな同じ、マントを羽織ったような服装をしている。 何故、男がいないんだ?…    
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