《第二章》

8/16
前へ
/114ページ
次へ
    「え?ちょっ…」 「ここが何処かくらい、教えたっていいだろ!」 オレが更に問いかけるより先に、トノがキレた…ジロウもテッコもかなり苛立っている。無理もないんだけど、今は冷静に考えなくては…   「トノ、落ち着け。ジロウ、それにテッコもだ。」 「けどタクロー君、何も分からないままなんて、信用出来ないよ。」 「分かってるよ、ジロウ。だからさ、オレに交渉させてくれ。な? テッコとトノも、頼むから。」  3人を宥め、オレは改めて話をした。 「悪いんだけど、何一つ分からないまま、いきなりついていくなんて出来ない。信用出来ない者に従うと思いますか?」   ・・・暫くの沈黙があって、また声が響いてきた。 【確かに…では、私の答えられる事だけ、お話しましょう】    
/114ページ

最初のコメントを投稿しよう!

60人が本棚に入れています
本棚に追加