《第二章》

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    ―――――あれから。オレ達は統治者とやらに会う為に、話をした彼女〔ムーンリット〕の案内で移動をし、やがて一つの建物の中にある、応接間のような場所に通された。   優に15畳はある部屋の中は、壁も天井も床も白く、窓はない。 中央に淡いブラウンのソファーと少し大きめのガラステーブル、壁際にはいくつかのリクライニングチェアが置かれている。     普段ならみんなから少し離れて座る事の多いトノが、珍しくオレのすぐ横に座り、逆に、たいてい近くにいるテッコは、部屋の中をウロウロしている。 ジロウはトノの向かいに座って、テーブルに用意されたカップとサンドイッチに手をつけるかどうか悩んでいるようだ…確かに腹は減ったな…  
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