《第二章》

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    …よし。決めた。 「みんな。次、いつ食えるか分からないし、とりあえず食っとこうか。」   オレの言葉を待っていたように、ジロウ…ではなく、テッコが真っ先にサンドイッチに手を伸ばした。「ずっと腹減ってたんだぁ」なんて言いながら。   「テル君らしいよね。こんな時なのに。」そう言いつつジロウもカップに口をつける。   トノは警戒して、なかなか手をつけたがらなかったが、「【待っていた】って言うくらいなんだから…テッコがパクついてるけど大丈夫みたいだし。な?」と、さっきから次々にサンドイッチを食べているテッコを指差しながら言うと、目の前の一切れを口に運んだ…    
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