《第二章》

15/16
前へ
/114ページ
次へ
    「全て、話して下さい。オレ達は今、何が何だか、訳が分からなくて、本気で困ってます。」   聞きたい事が山ほどある。彼女から全てを話してもらえれば、その?だらけの質問の答えも同時に分かるはずだ。   「もちろんです。その為に、みなさんに無理に、此処まで来ていただいたのですから。」 アーシアンは静かに言葉を続けた。 「みなさんは今、1972年10月9日の日本にいます。といっても、みなさんの本来いた時間世界とは少し異なる世界です。」 …まぁ、そうだよな。同じ世界なら、オレもテッコもまだヨチヨチ歩きだし、トノはハイハイか?ジロウなんか、産まれてもいない…なんて、妙に納得してる自分。そうゆう事なら、懐かしい感覚もありだな…とか、思ってたりするし。   他の3人もどうやら同じ気持ちのようだ…特にジロウは、不安が強かったらしい。一番安堵の表情を浮かべている。    
/114ページ

最初のコメントを投稿しよう!

60人が本棚に入れています
本棚に追加